対話と会話

対話と会話。よく似たことばです。対と会の一文字が違うぐらいで、音もTAI、KAIとよく似ています。意味と音が似ているならどちらかに収れんしてもよさそうですが、現在のところどちらも用いられています。何か違いがあるからでしょうね。

ところで、みなさんは最近の風潮として対話と会話はどちらが主流だと思われますか。

私は「会話」だと思っています。これは私の勝手な定義ですが、会話とは会って話すことと考えています。会話はなによりも自分の意見や考えなどを述べることが大事になります。他の意見には関心をもたない(無視する)か、最悪な場合は攻撃して潰してしまうかという二つの選択肢しかありません。いわゆる  all  or  nothing (100か 0か)志向です。そして大切なのは自分自身です。

一方で、「対話」とは相手の考えをまずは聞き、それを理解しようと努めます。その上でお互いの主張をすり合わせる努力もします。その結果として、場合によっては互いの考えを融合して新しいアイデアを生み出すことも夢ではありません。

100は無理でも0にはしない。ねらいは50〜60で、相手も自分も大事にするというイメージです。

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このように考えてみると、現在の世界、日本、地元など規模の大小にかかわらず、至る所で自分onlyの傾向が強い(対話ではなく会話を好む)と感じるのは私だけでしょうか。

                2023.11.11