12月の最後の方の場面です。川底で泡くらべをしているカニの兄弟の頭上にやまなしの実が不意に落ちてきました。この時にカニたちが聞いた音はドブンだったでしょうか?
正解は、ドブンではなく、トブンです。
トブンとドブンでは何が違うのでしょうか。それはやまなしの重さのイメージです。ドブンは濁点が二つ連続でついているので、トブンよりもズッシリした感じがします。こういう細かいけれど大事にしたいことばや表現にビビッと反応できる力を、こどもたちにはつけたいですね。
余談ですが、〈黒い円い大きなものが、天井から落ちてずうっとしずんで又上へのぼって行きました。〉私はこの描写からやまなしがある程度の重さはあるけれども、重すぎないイメージがしてきます。また、ドブンは石のような感じで、沈んだままのような絵を描いてしまうのは私だけでしょうか。
やまなしには考えたら楽しくなる課題がまだまだたくさんあります。例えば、何回も繰り返し出てくる光の網についてや、題名がなぜやまなしなのかなど。
難教材だからこそおもしろい❗️ことを忘れず、
楽しい授業をこどもたちと一緒につくってください。
2023.10.19