2024-01-01から1年間の記事一覧

二つのことば

私が『なるほど!そうか!』と思って大事にしている言葉が幾つかあります。 そのひとつに科学者 福岡伸一の 『変わらないために変わり続けなければならない』があります。初めてコレを一読したときは⁇状態でした。 ある日このことばに次のようなことばを補っ…

3776 コレは

日本一高い山 富士山の高さです。3,776mあります。高さに目が行きやすいですが、この高さを支えているのは裾野の広さなのです。裾野が狭い山は高さを生み出せません。 このことを野球に当てはめて考えてみましょう。裾野の広さ=部員の人数 高さ=チーム力と…

壁を階段にスロープに

2024年度の国語の教室が始まって9月末で半年が終わります。新しく4月当初から学習に参加したこどもさんたちは国語の学習に壁を感じていました。4月当初の3つの壁です。①漢字の読み書きが苦手②作文を書くのがイヤ③読書感想文が書けない 彼らは壁の向こう側…

負けて覚える相撲かな

ある少年野球チームへのエール みなさんの活躍を遠くから観ていて気づいたことがあります。それはみなさんの野球の楽しみ方が変わってきていることです。 入部した頃はたとえあまり上手くなくてもみなさんは野球をするだけで十分楽しかったのではなかったか…

『レオ』の授業 実践報告

9月21日13時から、国語の教室9月例会を行いました。今日のメインは優里の『レオ』を国語の学習として授業されたM先生からの実践報告です。 6年生のこどもたちが積極的に発言したり、根拠となることばや表現から発問の答えを考えたり、歌詞の内容を深く意味…

ある少年野球チームへの投稿 9.21

事実は存在しない存在するのは解釈である コレはドイツの哲学者ニーチェのことばです今日の記事はこのことばの意味を具体的にわかりやすく伝えてくれています。 私は試合の結果や経過も知りたいですが、それ以上に記事を書く筆者さんがそれらをどのように解…

ある少年野球チームへの投稿 9.20

強いチームはなぜ「明るい」のか これは最近私が読んで「なるほど」「そうか!」という感想を持った本の書名です。 (吉岡眞司 幻冬舎新書)本の帯には次の表現があります・成果を挙げているチームの共通点は「明るさ」・前向きな言葉、動作、表情で、脳に肯…

国語の教室(教職員編)

このブログでは、私が週に4日開いている国語の教室についてときどき紹介しています。が、実は原則として毎月一回第2土曜日に部屋を借りて、教職員の皆さんとも国語の学習会をしています。 学習内容や会場、参加メンバーなどなど少しずつ変化して、現在3年目…

ある少年野球チームへの投稿

イイネ! ブログとインスタを拝見しました。背番号授与式はもちろん大切な『式』です。これはまた別の機会に。 今回私がイイネ!と感じたのは、その後に行われた紅白戦です。こどもたち、監督コーチのみなさん、保護者のみなさんがチームをくんで試合をする…

読書感想文を書く 本書編①

国語の教室にこの4月から週一回通っている6年のAさんが、先日読書感想文の下書きを持ってきました。書名は『ぼくはうそをついた』(西村すぐり)です。 今年の全国読書感想文コンクールの課題図書(5.6年)です。 Aさんは読書感想文を書くことが苦手なの…

こどもは伸びる

一学期に雨のうた(鶴見正夫)という詩を学習しました。 光村図書版2年教科書に掲載されています。 この時に「うた」と「おと」の違いを考えることから始め、一行あたりの音数を検討しました。 この七五調のリズムが醸し出す心地よさや視覚にうったえるおも…

ひとりだけの工夫

前回に続いて児童が書いた詩を一編紹介します みなさんはどのような感想をもたれるでしょうか ① わたしはたんぽぽ 4年児童 このお子さんは今、書くことはもちろんのこと学ぶことが大好きな感じです。学びが楽しくて自信に満ちています。だから題名から始ま…

児童詩づくり

一学期はたくさんの詩を読んで学習してきました。いわゆるインプットに力を注いできたのですが、創作・表現(アウトプット)はどれぐらいできるか楽しみにしながら指導しました。 約束事は一つ。一連から三連で書くことです。 何編か紹介します。なお、原文…

読書感動文?読書感想文?

今週末から夏休みに入ります。定番の読書感想文に四苦八苦するこどもたちの姿が目に見えるようです。 なぜこどもたちは読書感想文を書くのが苦手なのでしょうか?答えは2つ考えられます。 ①書き方を教わっていない(指導していない) ②日ごろ文章を書かない…

読書感想文を書く 練習編①

いよいよ昨日から7月に入りました。あと2週間ほどで夏休みになります。 楽しい夏休みですが頭の痛いのが宿題です。そのなかでも二つの高い壁が自由研究と読書感想文です。どちらも普段学んでいないことに家庭で取り組むので,家族総出だったり、保護者さん…

1粒で2度おいしい⁇

先日、かかりつけの歯医者さんから電話がかかってきました。(概略は次の通りです) 「◯◯日に治療の予約をいただいております。実はその日にキャンセルがあり、歯科衛生士さんの予約が取れるようになりました。一回の来院で歯のお掃除と治療がすみます。いか…

「レオ」のお試し授業

6月15日に予定している「国語の教室」大人版での「レオ」の提案模擬授業にむけて、本日、3456年生のこどもにmy planでお試しの授業をしました。 今日見えてきた下記課題①②を整理して、15日の学習会に臨もうと思います。 ①僕(レオ)の目線で語られてい…

kiramekituzuriさんへ

おはようございます。 いつも丁寧なコメントをお寄せくださり,ありがとうございます。最近は本業が忙しくなって、ブログの記事を書く余裕がなくて久しぶりの投稿になりました。 本日はコメントへのお返事を本編でさせていただきます。 昨日の国語の教室でこ…

昨日の大雨は誰と…

小学2年生の国語教科書に掲載の詩『雨のうた』(つるみ まさお)です。 詩を読む際には音読をお勧めします。特に、この詩のようにリズムのある詩を学ぶときは必須の言語活動です。 余談ですが、先生方や保護者のみなさんはこどもたちに次のようによく言いま…

6月15日(土)13時

今日は大雨に留意ください。自分の命は自分で守りましょう。 話は変わりますが、私は1960年代の生まれです。 私たち世代が新卒で教職に就いた頃はまだ教職員組合の運動や活動が今よりも盛んな時期でした。 教職員組合の大きな活動の一つに教育研究集会、いわ…

「漢字と作文が苦手です」

と、3月に開いた国語の教室説明会で、保護者さんがお話しになったAさん(現6年)が3月の初めに書いた作文①です。所要時間10分です。 友だちとパスタを食べに行きました。ぼくは子ども用のパスタを3つ食べ、その後みんなでじゃんけんやわりばしばつゲームつ…

「名前 呼んでよ」

前回の投稿をした後、改めて「レオ」を聴きましたが新しい気付きがありましたので書き留めておきます 前号では君やあの日ということばが反復することの意味を考えました しかし、それら2語以上に繰り返し出て来ることばがあります それは「名前」です 名前…

「レオ」の歌詞を読む

優里の代表曲のひとつ「レオ」 メロディや個性的な歌声などと歌詞のことばが響き合って切なさが高まり、知らず知らずのうちに、聞き手はレオに感情移入しています 歌を聴いた後、ココロにズンッとくるいい曲です 今回は歌詞のことばだけを取り上げて「レオ」…

GW 初日

GWが始まりました この連休を楽しみにしながら仕事をなさっていた学校の先生は多かったと思われます なぜなら、 8日 初めまして 入学式 始業式 10日 黄金の三日間 最終日 離任式 お世話になりました 12日ごろ 給食開始 通常授業開始 さらに、1日〜 午後は各…

君の為のキミノウタ

新年度が始まる4月1日が月曜日でした。今日が木曜日なので4日目の勤務で疲れもピークの方は多いのではないでしょうか。特に、初任の方や新しい職場や部署などへ異動された方は、心身ともにお疲れ度は半端ないでしょう。(かつて私はその一人でした) 早く…

第2期 国語の教室

2022年4月1日に開講した、塾ではない国語の教室は本日25日の授業で本年度の学習を終えます。 手探りでの指導でした。通ってくるこどもたちは熱心に勉強し続け、一人ひとりが自分の目標を超えていきました。 今月に入ってから『この一年間(二年間)で成長し…

支援教育のエッセンス

偶然出あった本からたくさんの学びを得たとき、ものすごく幸せな気分になることってありませんか。先日、正にそのような一冊にめぐりあいました。それが『先生が明日からできること』(杉並けやき出版)著者は金子晴恵さんです。 内容は支援教育について目か…

釣り方を教える

2月の半ばを過ぎ、2023年度第3学期は残り一か月を切りました。先日「よいお年を」や「明けましておめでとうございます」などの挨拶を交わしていたように思うのですが。 塾ではない国語の教室では、この時期に新年度の学習説明会を開いて、新年度を迎える準…

お答えします 3

更新しないままで時間だけが過ぎていきました。拙文へのお尋ねにお応えする3回目(最終回)です。 kiramekituzuriさんのコメントを引用します。 〈他の先生の発問でないとすれば、なぜtakehasinayakaさんは、これだけの自信を持っておられながら、①この発問…

お答えします 2 

続いてはkiramekituzuriさんからのお尋ねです。 何のために、この話し手が男性か女性かと聞くのか。 発問する側にはっきりとした狙いがあれば別ですが、もし単に他に聞く糸口がないので聞いた、というのならば、今の御時世、それは意味がないこと、とされて…