セミロングホームルーム

長めのタイトルです。コレは中学2年国語教科書(三省堂)に掲載されている文学作品の題名です。戸森しるこさんの書き下ろし作です。大変おもしろい内容で、考えたい問いがいくつもある良質な文章です。ぜひ一度全文を、読んでみてください。下記リンク先の中段辺りに全文あります。

f:id:takehasinayaka:20240127061654j:image 

https://www.google.com/url?q=https://tb.sanseido-publ.co.jp/03gkpr/documents/digital_digest/03gk_digest.pdf&sa=U&sqi=2&ved=2ahUKEwiK2I7X-fuDAxWPia8BHZKACNYQFnoECBIQAQ&usg=AOvVaw2fL5d48eYywn8G_EFtgo6_

さて、この作品を国語の教材としてみたとき、こどもたちにどんな問い(発問)が考えられるでしょうか。

 ①こどもたちにどのような力をつけるか

 ②そのための発問や手立ては何か

この順で考えることは鉄則です。

ところが、近ごろは①を飛ばして、いきなり②へ向かう先生が増えていることに驚くと共に危惧もしています。

私は次のことを考えて発問を考えてみました。

・全文を丁寧に読んでほしい(そうしないと答えが見つからない)

・意見を、支える証拠のことば・文章・表現を明らかにして考えたり意見を述べたりしてほしい

・文章を検討する力、他者の意見を聞き自分の考えを広げたり深めたりする力を養う

発問 『語り手の私(竹内)は男性か女性か』

みなさんはどのように思われますか。

また、この発問の可否はどうでしょうか。

何度でも(再び)

2024年1月1日16時過ぎ。穏やかなお正月を迎えていた多くの人々を大地震が襲いました。たくさんの方の命が奪われました。また、行方不明者も多く、今日も捜索活動が行われています。

各報道を見るたびに思い出されるのが東日本大震災(2011.3.11)です。当時からほぼ10年が過ぎた頃に、3.11大震災に関わってブログに投稿した私信を再掲示しました。

明後日(9日)から3学期が始まります。被災者のみなさんへ心を寄り添わせるとともに、お気に入りの詩や歌を口ずさんで自分自身も元気づけてほしいです。

あと10日で1月17日です。

https://ikeda.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2710033/doc/1148/87546.pdf

 

「天才観測」2 つんく(後編)

天才でない普通の僕が何とかここまでやってこられたのは何かというと、やっぱり諦めなかったということ。勘違い野郎かもしれないし、自分が分からないお馬鹿さんかもしれない。でもこの勘違いの部分は非常に大事で、未来の伸び代でもあるんです」

 f:id:takehasinayaka:20240106192143j:image

「歌詞にもメロディーにも手応えがあって、自信作だったのに売れなかった曲があります。逆に、自分は自信が持てなかったのに売れた曲もあります。また違った角度の曲だと『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』なんかは、『面白いと感じるのは俺だけじゃないかな』と思っていたぐらいでした。手応えと、世間でヒットするかどうかは別です。ヒットを飛ばせたのは数をこなした結果でもあり、作っているうちに上達もしました。シャ乱Qの『ズルい女』『いいわけ』やモーニング娘の『LOVEマシーン』はこれが売れなかったら俺はもう意味がないという気持ちで取り組んだ曲でちゃんと売れてくれたのは本当によかったです。

日本で努力がなかなか報われにくいと感じるのは、日本の独特の気質もあるような気がします

7年ほど前からハワイに住んでいます。行列ができている人気店に行ってみると、時に『あ、これだと日本なら行列店にはならないな』と思うことも少なくない」

 「なぜかというとレジや接客に無駄な時間が多いからで、回転率が悪いんです。しかし、『無駄』と思ってるのは日本で暮らしていたからだと思います。彼らにとってはそれも重要な時間なんでしょう。アメリカで暮らしていて思うのは、日本人はとにかく効率がよく、ミスが少ない。九九の影響か計算も早いですしね。勤勉さなのか、我慢や忍耐なのかは分かりませんけど、日本だと当たり前だと思われている平均値って実は世界的基準で考えたらとても高い。色んなことを多くの人が出来てしまうので、多少の努力でそこから抜け出すのが難しいと感じるのかもしれません。素振り1千回!みたいな感覚ってプロを目指す日本人なら『そりゃそうでしょ!』って思うかもしれませんが、アメリカでは『なんでそこまでするの?』となるでしょうね。逆をいえばすごいやつは最初からすごいわけです」

 ――才能、努力の一言で成功にはつながらないのですね。

 「天才的な才能があれば、正直、芸能界において性格とかはどうでもいいのかもしれません。作品づくりだけを考えたら、性格が悪かろうが遅刻をしようが、本来は関係ないはずなんです。でも現実問題として、芸能界でも成功するには才能以外の要素がとても大事です。特に長続きするためには、長くみんなに可愛がっていただくバランス力がとても大事です」

 「成功のためには才能よりも場数と継続力が重要です。大事なのは『好き』という思い。『好き』は続けられます。『好き』を突き詰めれば『天才』に勝てる、僕はそう思います」(聞き手・加藤勇介)

「天才観測」1 つんく(前編)

 

朝日新聞連載 天才観測とは
将棋の藤井聡太八冠、大リーグMVPの大谷翔平選手。前人未到の境地を切りひらく「天才」の活躍に沸く日が続きます。天才が社会にもたらすもの、人々が天才に託すもの、現代の天才について考えます。

f:id:takehasinayaka:20240106043213j:image

成功のためには才能よりも大事なものがある。オーディションで幾多の才能を見てきた音楽のつんく♂さんは、近著「凡人が天才に勝つ方法」で才能論を説いた。

肌身で感じた様々な才能、能力を伸ばす指導法、努力の必要性の有無……。天才的プロデューサーに才能について尋ねた。

f:id:takehasinayaka:20240106093426j:image

 ――歌手としても、プロデューサーとしても、多くのヒット曲を手がけられています。つんく♂さんは天才ではないのでしょうか?

 結論から言うと、僕は天才ではありません」

 「小学生の時にスイミングを習っていて、学校ではみんなから『速い速い』と言われていたけど、大阪大会になると予選落ち。中学では陸上をやって毎日のように練習したけど、大阪大会では決勝に残れるかどうかでメダルには届かない。勉強も塾に通わせてもらったけど、全国模試を受けると上位にいろんなやつがいてごく普通の成績。何をやってもこの程度かよと思っていました」

 「楽器は中学の頃から本格的に始めましたが、高校は1学年が1千人超のマンモス校。それだけいると楽器やる人もたくさんいて、本当に上手なすごいやつもいて、ここでも僕は普通なんです。もう色んな壁にぶつかって、甲子園からプロ野球に進むやつはすごいなぁ、東大や京大に入るやつはやっぱり全然違うんやろなぁと単純にリスペクトしていました」

 ――ミリオンセラーを連発していた時も「普通」だと思っていたのですか?

数をたくさん作ったことでコツをつかんだようなもので、天才的な才能というものではなかったと思います。曲がひらめくなんていうこともなくて、絞り出すようにしてとにかく作っていました」

 「20歳過ぎで芸能界入りして、いろんな才能と出会い、もまれて、なんだかんだで三十数年が過ぎました。振り返ってみると、よくうまいこと食べてこられたなと思う自分がいます。この世界でも自分は普通だなと感じる場面が何度もありました。坂本龍一さんと一緒に仕事をさせてもらった時なんか、僕とははるかに違う才能を感じました」

 ――逆にプロデューサーの立場として、オーディションで一目見たときに「この子は天才だ」と感じた人はいたのでしょうか?

「いたかいないかで言うと、たぶんいたと思います。あやふやな言い方になってしまうのは、『モーニング娘。』はクラスのどこにでもいるちょっとかわいい子というプロジェクトだったので、突き抜けた才能の持ち主がいたら逆になじまない。だから僕は採らなかったんです」

 「天才かどうかの結論は誰にも分からないとして、初めて松浦亜弥の声を聴いたときすごいと思った。彼女が14歳ぐらいの時ですね。あたまの10秒ほど聴いた時に、『この年でこんなに安定して歌える子がいるんや、この声をレコーディングできるんや』とゾクゾク感とワクワク感がありました」

 「後藤真希がオーディションに来た時の確認画面を見た瞬間、へえ~こんな子がおったんや。よっしゃ、次のモーニング娘。はイケる!という感覚がありました」

f:id:takehasinayaka:20240106051637j:imagef:id:takehasinayaka:20240106051648j:image

 ――そうした才能をどのように伸ばしたのでしょうか?古くはスパルタトレーニングがあり、最近はあえて教えすぎないという風潮もあります。

 「僕は褒めるタイプでもなければ、ビシビシ鍛えるタイプでもないんですよ。メンバーがテレビとかに出演すると褒める人はたくさん出てくるので、僕は逆に褒めすぎないように気をつけていました」

 「ちなみにダンスを指導した夏まゆみ先生は、メンバーとの距離の詰め方が上手でしたね。テレビでは厳しい面が強調されていましたけどむしろよく褒めていて、アメとムチの使い分けが上手だった印象です」

「じゃあ僕の役目はなにかというと、全体をよく見て納得感を大事にするようにしています。曲の立ち位置などを決める時も、『今のあの子ならしゃあない』と周囲が納得できるメンバーを選んでたつもりです。いくら実力や人気があっても、『ここ最近伸びていないな~』という印象の子は少し下げて、『今回のツアー中に調子をあげてるな~、伸びてるな~』という印象の子は前に出します。こういうのはメンバーが一番肌で実感してるんじゃないかと思います。納得してるんじゃないかな、と」

 ――才能と努力の関係はどのように考えていますか?(後編に続きます)

シャ乱Q つんく

明けましておめでとうございます🎍  

本年もよろしくお願いします🌅        

昨日、iPhoneで音楽を聴きながらうとうとしていたとき、懐かしい歌声といい感じの曲が聞こえてきました。シャ乱Q「シングルベッド」です。何回かリピートして聴きいってしまいました。

歌詞もメロディもvery good!私がしびれたのは、当時のボーカルつんくの個性ある歌声でした。f:id:takehasinayaka:20240103054725j:image

音程をはずさず、甘くて切ない、聴き手のハートを一瞬で鷲掴みしてしまうあの歌声。

あんな素敵な生の声を失って約10年がすぎた現在、つんくはどのようなことを感じたり、考えたり、思ったりしているのだろう。シャ乱Qのボーカルとして、敏腕音楽プロデューサーとして、愛する妻の夫として、そして大事な大事なお子さんたちの父として。

つんくが当時経験しただろう苦悩や葛藤には及びもつかないですが、最近私も病気の進行を認めざるを得ず、国語の教室を含めてこれからのことを考える時間が増えました。この一年間で近い未来を見据えて、歩む方向を決めます。

今朝も聴いた「シングルベッド」は応援歌のように聞こえました。いい声でした。

 

塾ではない国語の教室

① 4年生の保護者様から

こんばんは。いつもお世話になっています。いただいたLINEの国語の教室についてです。
息子はもともと本好き、ちょっと独特な考え方?感性?ですが、国語の教室でそれを褒めて褒めて、伸ばしてもらえています。
親や学校ではなかなか難しい事です。

だから息子は国語の教室が大好きですし、親にとっても、ありがたい居場所です。何かあったら、先生にお話を聞いてもらえる安心感もあります。

読書感想文を泣かずに書けるようになりました。同じように困っている子もいっぱいいます。先生のお身体の事もあるので、無理は言えませんが、塾ではない国語の教室をぜひ存続してほしいです。

 

②  3年生の保護者様から

こんにちは。寒い日が続いていますが,お身体お変わりありませんか?

意見交流ですが、私は批判的な意見が全くありません。

吃音がある我が子がイキイキとして苦手な国語に取り組んでいること。
興味がある記事があると新聞なども自然と目を通していること。ビックリすることのハードルが低いですが,感動しております。

公文が終わってからの国語塾、しかも、自転車で暑かったり寒かったりする中ででも行き続けたいということは,かなりの魅力があると思います。

今後とも,どうぞ宜しくお願いします。

 

③ 5年生/中1/中2 保護者様から

親からみて感じること
5年‥.学校の音読や国語の教材に興味を示す様子がうかがえます。宿泊学習の記録、宿泊先からの手紙、年賀状の文章がとても面白いです。格段に上達しています。

父親が「しゃべりは拙いのに書く方がこんな上手なのはすごいなぁ」と言っていました。


中2…国語に対しての苦手意識が無くなった気がします。テストでも点がとれる教科に変わりました。(成績はA)


中1…相変わらず本の虫ですが、国語の点数が上がっています。(成績はA)

 

④ 一年間通って10月に「卒業」した5年生の保護者様から

先生ありがとうございました。
息子は語彙力や文章力など国語が嫌いで苦手な科目でしたが、先生との出会いで克服し辞書の楽しさ、言葉の楽しさを知ることができました。
国語に行きたくない!と言ったことは一度も聞いたことがありません。
悔しい思いや歯痒い思いは沢山したと思いますが、その倍楽しい思いもしたと思います🎵

弟が3年生になった時に再度気持ちを聞いてみたいと思います。
もしご縁がありましたら又よろしくお願い致します。

お世話になりありがとうございました😊

 

国語の教室を開いたのは、2022年4月1日でした。

この間、試行錯誤を繰り返してきましたが、現在のところ上記のような評価を皆さまから頂戴するところまで来ました。ありがとうございます。

2024年はさらに高みをめざし、そこへ到達できるよう尽力します。よろしくお願いします。

 

塾ではない国語の教室(小3から中2まで)に、昨日、体験学習の申し込みがありました。

国語の学習の楽しさを味わって、自分に自信をもてるお子さんがさらに増えますように。

こどもは私たち大人の『希望』です。f:id:takehasinayaka:20231231052856j:image