国語が大好き!

小学校の国語学習やテストで「作者は…」と、作者の考えや伝えたかったことが問われることがあります。しかし、答えは作者に聞かないとわからないですし、鬼籍に入っている場合もあります。

この『ことば、文、表現の仕方』から、どのようなことが読めますか。それはどうしてですか。

と、こどもたちが意味づける(解釈する)ように導くべきです。このように手間ひまかかる指導を継続するうちに、先生の考えを超える深い意味づけや解釈が生まれることがありますし、ありました。これを文芸学者 西郷竹彦は『読者も虚構する』と記しています。

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こういう場面、瞬間に立ち会えた先生は幸せです。自分が育てたこどもたちが自分の予想を超えた成長を遂げ、自分よりも前を歩いていくのですから。教師としてこんなうれしいこと、喜びはありません。そして、それはお金や余暇も及ばない教師を続ける原動力なのです。

そのために私たちは教科書に採られた作品の一語一文を大切に読み、教材内容深めるだけではなく、教科内容と教育内容の指導までを視野に入れて教材分析する学習会『国語の教室』を立ち上げました。国語の指導に悩んでいる先生たちと、喜びの日が来ることを夢みながら研修を続けています。

こどもたちが胸を張り、笑顔で『国語が大好き』と言えるようになることを願っています。