国語の教室①

前回の記事で紹介した学習会(国語の教室)でのことです。若手の素敵な二人の先生が続けて発言なさいました。お一人目の発言です。

「説明文教材は学習内容がわかりやすいので、まだ指導しやすいですが、物語や詩などの教材は何を指導したらいいのかわかりません。」

古くて新しい問題(お悩み)です。この問題を考えるためにはまず次の3つの用語・概念を理解しておくことが必要です。

1️⃣教材内容 

 教材そのものを理解させる事項

 例 漢字の読み書き 人物の気持ちがわかる

2️⃣教科内容

 ある教科が担う固有の指導事項

 例 物語や説明文の読み方 文章表現の技術

3️⃣教育内容

 教科の枠を超えて育成したい事項  

 例 人権・平和・労働・愛等の人間観・世界観

指導経験が少ない方は、算数の方が国語より教えやすく感じていると思います。参観日などに算数の授業が多いことはその一例です。それは算数科の教材内容🟰教科内容で、教科内容は教科書に書いてあるからです。つまり、教科書教えて反復習熟の形式をとれば、一応指導の格好がつくからということです。

しかし、国語科の指導、特に詩や物語教材の指導はなかなかそうはいきません。それはなぜか。次回にその理由を説明する予定です。