国語の教室 ②

算数で九九を学ぶことは学習指導要領で教科内容として決まっています。それを具体的な問題や活動に落とし込んだものが教科書なのです。だから、教科書を読み、問題を解いていけば学習や指導のカタチにはなります。

しかし、国語科は教材内容と教科内容の関係が算数よりも見えにくいのです。つまり、算数と違い、教科書を読むだけでは教材の内容(例えば、ごんぎつね)はわかっても『どのような力がついたのか』がわかりづらいのです。

国語の物語教材の原典は絵本や単行本が、大半を占めます。作者は教科書用に作品を創作しているわけではありません。教科書を作る側が良いと判断した作品を教科書に掲載しているので、時間をかけてじっくり味わい深まるのは教材内容であり教科内容ではありません。

『どのような力をどのようにして育てるか』という指導の一丁目一番地が BLAC  BOXに入ってしまっていることが国語の指導を難しくさせている一つの理由です。