山口百恵、中森明菜の時代

私は山口百恵中森明菜と同年代です。(敬称略)若いときを一緒に駆け抜けた同志・仲間だと私は勝手に思っています。(お二人がどう考えているかはわかりません笑)

そういう彼女らの曲を最近耳にすることが増えてきました。かつての同志としてはうれしいかぎりです。

本人だけでなくcoverされるケースも多いようです。それらを聞き比べると、歌い手が違うと曲のイメージや世界観も変わることが明らかで、一曲聞けば二度美味しい気持ちになってきます。

また現在の歌い手の表現の仕方と山口百恵らのそれを比較すると、以前は今よりもことばを大事にした曲づくりをしていたことがわかります。現在は曲のテンポが重視されがちなため、速いリズムにことばが追いつかないようです。一語一語を大切にしているわけにはいかないため、曖昧にしているように私には思えます。メロディは良いのになあ。残念です。

二人の曲は今でも歌詞とメロディを覚えています。

 

さよならの向こう側

何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした
季節ごとに咲く一輪の花に 無限の命
知らせてくれたのも あなたでした
last song for youlast song for you
約束なしの お別れです
last song for youlast song for you
今度はいつと言えません
あなたの燃える手 あなたの口づけ
あなたのぬくもり あなたのすべてを
きっと 私 忘れません 後姿 みないで下さい

※Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything さよならのかわりに※

眠れないほどに 思い惑う日々 熱い言葉で
支えてくれたのは あなたでした
時として一人 くじけそうになる 心に夢を
与えてくれたのも あなたでした
last song for youlast song for you
涙をかくし お別れです
last song for youlast song for you
いつものように さり気なく
あなたの呼びかけ あなたの喝采
あなたのやさしさ あなたのすべてを
きっと 私 忘れません 後姿 みないでゆきます

さよならのかわりに

さよならのかわりに

 

この曲を聴くたびに、百恵ちゃんが静かにマイクをステージに置いて振り向かずに去っていく姿が、今も浮かんできます。

先日何年かぶりに中森明菜が現在の歌声を聞かせてくれました。代表作「北ウイング」をself coverしたものです。年齢を重ね、人間の深みと表現力の豊かさが増して、全く別の曲になった感じです。

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私も明菜ちゃんのように深く豊かに年齢を重ねてきただろうかと自問しています。明後日の誕生日を前にして、自信はありません。

                 2023.11.14