全国の公立小学生・中学生の不登校の人数が毎年過去最高を記録しています。(昨年度29万人超)
学校がこどもたちにとって、必ずしも居心地が良い場になっていないことの現れなのでしょう。
もちろん学校側にだけ責任があるわけではありません。多くの教職員さんたちはこどもたちの健やかな育ちに資するよう日々全力投球なさっています。だから、毎年記録更新している不登校のこどもたちの人数ですが、この数で止まっているとも考えられます。
しかしながら、現状を容認していいわけでもありません。ある年齢の期間に学んでおかないと、あとから補うことが難しいことがあるというのが発達心理学の定説です。学校は知的な力を養い、体力をつけ、たくさんの人の中で生活しながら社会性を身につけて行く大事な大事な場所です。その学校がこどもたちにとってもう一度魅力ある輝く場になるには何が必要でしょうか。
私は授業を含む学習面を筆頭に、学校生活全般に人権尊重の考えを基にした指導を貫くしかないと考えています。
人権を尊重した授業?指導?と思われるでしょう。抽象度が高いことばをイメージすることは難しいことです。そこで、授業や指導の具体的なイメージを描いてもらいたいと願って、現場の最前線で日々こどもたちと向かいあっている先生方に詩の模擬授業(くまさん まど・みちお)を行い、リアルに体験・体感してもらう場を用意しました。(11.25 13時〜13時45分の予定)
学習や勉強は、わからなかったことがわかるように、出来なかったことが出来るようになるための手立てです。それは本来楽しいことのはずですが、今そうなっていないのはどうしてなのか。どう変えていけば現状を超えられるのかなどなど、『明日も行きたくなる学校づくり』について、拙い模擬授業を通してですが、参加者のみなさんと考えたいと思っています。
2023.11.02